
ビジネス英語のコーチングや通訳の現場に立っていると、多くの日本のビジネスパーソンが「会議での発言タイミングを逃してしまう」「自分の意見を英語でどう切り出していいか分からない」と悩んでいる姿を目にします。
学校の教科書や直訳調のフレーズを使うと、丁寧すぎてまどろっこしく聞こえたり、逆にカジュアルすぎて相手をムッとさせてしまったりすることも。
今回は、プロの通訳者の目線から見て、グローバルビジネスの現場で「知的で、スマートで、何より自然に聞こえる」厳選の会議フレーズをシーン別にご紹介します。これらを口癖にして、次の会議をハックしましょう!
1. 会議の開始(Opening the Meeting)
会議をスムーズに、かつプロフェッショナルに始めるためのフレーズです。
自然に聞こえる定番表現
- “Let’s get down to business.”
(本題に入りましょう。) - “Thank you all for making time today. Let’s get started.”
(皆さん、本日はお時間をいただきありがとうございます。始めましょう。) - “The main objective of today’s meeting is to…”
(本日の会議の主な目的は、〜することです。)
💡通訳者のワンポイント:
日本人はよく “Shall we start?” と言いがちですが、少し受動的に聞こえることがあります。進行役(ファシリテーター)として場をリードするときは、“Let’s get started.” や “Let’s get down to business.” を使うと、一気にビジネスライクで引き締まった空気を作ることができます。
2. 意見を述べる(Expressing Opinions)
自分の意見を、唐突感なく、かつ説得力を持って伝えるための切り出し方です。
自然に聞こえる定番表現
- “From my句 perspective,…”
(私の視点から見ますと、〜) - “The way I see it,…”
(私が思うに、/私の見方としては、〜) - “I am under the impression that…”
(〜という印象を持っています。/〜だと考えております。)
💡通訳者のワンポイント:
“I think…” ばかりを連発すると、やや幼稚で客観性に欠ける印象を与えてしまうことがあります。自分のビジネス上の立場からの意見であることを示す “From my perspective,…” や、少し柔らかくも知的に聞こえる “The way I see it,…” を使うと、周囲が「おっ」と耳を傾けてくれます。
3. 反対する・異論を唱える(Disagreeing Diplomatically)
グローバル会議で最も重要なのが「相手の面子を潰さずに、プロフェッショナルに反対する」ことです。直球で “I disagree.” と言うのはビジネスでは大NGです。
自然に聞こえる定番表現
- “I see your point, but…”
(おっしゃることは分かりますが、〜) - “I’m afraid I have a slightly different view on this.”
(恐れ入りますが、これに関しては少し異なる見解を持っています。) - “That’s a valid point. However, have we considered…?”
(もっともなご意見ですね。ただ、〜については考慮しましたでしょうか?)
💡通訳者のワンポイント:
ネイティブが反対意見を言うときは、必ず最初に “I see your point”(一理ありますね)や “That’s a valid point”(有効な指摘ですね)と相手を肯定(クッション)します。その上で、“I’m afraid I have a slightly different view…” と繋げるのが、最も洗練された「大人の反対の仕方」です。
4. 話に割り込む(Interrupting Politely
議論が白熱している中、ただ黙っていると「意見がない人」とみなされます。スマートに会話のキャッチボールに加わるためのフレーズです。
自然に聞こえる定番表現
- “Can I just jump in here for a second?”
(ここで一瞬、割って入ってもよろしいですか?) - “Sorry to interrupt, but I’d like to add one thing.”
(遮って申し訳ありませんが、1点付け加えさせてください。) - “Before we move on, could I just clarify…?”
(次に進む前に、〜について確認させていただけますか?)
💡通訳者のワンポイント:
ネイティブがよく使うのが “jump in”(飛び込む)という表現です。これが言えると、一気にこなれた印象になります。相手の話の切れ目に、少し手を挙げる仕草をしながら “Can I just jump in here?” と言えば、確実に発言権をゲットできます。
5. まとめ・次のアクション(Wrapping up & Next Steps)
会議の終盤、結論を曖昧にせず、お互いの認識を一致させるための超重要フェーズです。
自然に聞こえる定番表現
- “To wrap things up, we have decided to…”
(まとめとして、私たちは〜することを決定しました。) - “Let’s quickly review the action items.”
(ネクストアクション(やるべきこと)をクイックに確認しましょう。) - “Who is responsible for this task, and what is the deadline?”
(このタスクの担当者は誰で、締め切りはいつになりますか?)
💡通訳者のワンポイント:
会議を終わらせる(まとめる)ときは、”finish” ではなく “wrap up” を使うのがビジネスの定番です。また、TOEICでもお馴染みの “action items” という言葉を使って次のタスクを明確にすると、「仕事ができるファシリテーター」として信頼感が跳ね上がります。
まとめ:フレーズは「イントネーション」とセットで武器になる
今回ご紹介したフレーズは、プロの通訳者が現場で毎日耳にしている、本当にリアルで洗練された表現ばかりです。
これらのフレーズを使いこなすコツは、先日の「TOEICの情報待ち伏せ」と同じ。「次に自分がどのスタンスで発言するか」を日本語でイメージし、それに合ったフレーズの型(テンプレート)をあらかじめ脳内に構えておくことです。
まずは次の会議で「これだけは絶対に使う!」というお気に入りのフレーズを2〜3個決めて、口に馴染むまで練習してみてください。あなたのグローバル会議での存在感が、劇的に変わるはずです!
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